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「叩かれて痛かったんですけどね、痣になったんですけどね、嬉しかったんですよ!」ナント、クジラに尾で叩かれた人が座間味にいた。ペンション高月のオーナー、宮平聖秀さんである。お話を伺ってみるとホエールウオッチング客も落ち着いた去年の3月のある日、スタッフだけでクジラを探しに海にでた時のこと。なんとはなしに船を止めて海に身を乗り出したその瞬間、「ようこちゃん」と勝手に名付けたクジラが突然姿を現し、宮平さんの背中にかけてビシッとペックスラップ(クジラの専門用語で、横向きになり長い胸ヒレを水面に打ちつける行動)したというのだ。しかしそれを「嬉しい」と喜ぶあたり、かなりクジラに心を奪われている証拠。「ようこちゃん」につけられた背中の痣はしばらく消えなかったそうだ。
「座間味にホエールウオッチングにくるなら一泊してください。通りすがりのウオッチング以上の感動がありますから」と宮平さんは話してくれた。朝、展望台に行って双眼鏡でクジラのブローを探す(ブローはクジラの潮吹き)。そして、クジラを発見したら船でそのポイントに行ってクジラをウオッチングする。この一連の流れがホエールウオッチングの楽しみ方だという。確かに双眼鏡で展望台の上からクジラの姿を探すのはワクワクする。どこにいるのかな、どれだけいるのかな。海に出て目の前で見るだけがウオッチングではないのだ。
そしてこっそり教えてくれたここだけの話。日帰りで座間味にくると帰りの船の時間を気にして港に戻らないといけないけれど、もし島に泊まりなら、時間を気にしないで日が暮れそうになるまでクジラを探してみることもできるというのだ!
ホエールウオッチングは自然界の中の営みを覗かせてもらうものだから、行けば必ず会えると言うものではない。だからこそ、少し時間をかけてこの季節ならではの座間味を味わいつつ、クジラに逢いたいと願ってみてはいかが?
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