【沖縄 食楽探訪】沖縄のレストランや沖縄料理のお店など、おすすめのお店をご紹介!

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民話と食の店「門」 民話と食の店「門」
民話の語り部・金城春子さんの自宅を開放した「門(じょう)」では、健康に気遣う春子さん創作の沖縄家庭料理をはじめ、沖縄に古くから伝わる民話を聞かせてくれます。
お店紹介 お食事プラン
ツタの這う民家は築30年以上とは思えないほどモダンな造り
ツタの這う民家は築30年以上とは思えないほどモダンな造り

 碁盤の目のように並ぶ細い路地をずんずんと進むと、緑のツタが這う、民話と食の店「門」が見えてくる。車を降り、ンジャナバー(ニガナ)やツルムラサキ、シークヮーサーの育つ庭を抜け、玄関の扉を開けると、「ようこそ。いらっしゃい」と満面の笑みで金城春子さんが迎えてくれた。
 春子さんが自宅を開放し、お店を開いたのは2003年。今は亡きご主人、建築家金城信吉氏の設計事務所の名前を取って「門」と名付けた。
「門はあっても門限はないの。だからいつでもだれでもウェルカム、ふふっ」とちゃめっけたっぷりに笑う春子さん。地元では「民話のおばさん」として、ちょっとした有名人だ。
     

     
民話の舞台になりそうな囲炉裏のある居間は、吹き抜けの高い天井が開放的
民話の舞台になりそうな囲炉裏のある居間は、吹き抜けの高い天井が開放的
 
 今から40年ほど前、子育て中だった春子さんは、母親として子供たちに与えてあげられる「何か」を探していたとき、「民話」に出会った。
 「公民館の講座で民話を教わったのだけど、あまりおもしろいとは思わなかったのよ(苦笑)。でもね、子供たちに聞かせると大喜び。お母さんもっともっととせがむわけ。それからは、民話を語ることで母親としても自信を持てるようになったの。民話は生きる知恵を与えてくれるんですよ」
 地元のお年寄りから聞き取り、集めた話は、数え切れないほど。レパートリーに困ることはない。
 「ちび(尻)のあくび、ってなんのことだか分かる。沖縄の方言でおならって意味なの。ね、沖縄の民話って、とってもおおらでしょ」とうれしそうに問いかける春子さん。今では近所の子供たちが学校帰りに春子さんの家に寄り道して、話を聞かせてとおねだり。春子さんにとって、子供たちの喜ぶ顔がなによりのごほうびだという。
     

     

 提供される料理は、季節の野菜や春子さんの庭から採れるハーブを使った健康的なメニューばかり。6年前に大病を煩ったことをきっかけに「食の大切さを知ってほしい」と考え出されたものだ。中でも手作りのヨーグルトは、スープ、煮付け物、ごはんなどほとんどの料理に隠し味として入っている。
 お母さんがわが子の健康を願って作る、そんなやさしさにあふれる沖縄の家庭料理が、一品一品運ばれてくる。「もう、お腹いっぱい」と思っていても、春子さんの「おいしい?」という魔法の笑顔に出会うと、なぜかお腹におさまってしまうから不思議だ。

庭に植えられたシークヮーサーは、ジュースや料理に大活躍
庭に植えられたシークヮーサーは、ジュースや料理に大活躍
  器は陶芸家である娘の有美子さんの作品
器は陶芸家である娘の有美子さんの作品。店内には陶芸ギャラリーもある
(写真は2,000円のコース内容)
     

     

 食後。親戚の家に遊びに来たかのようにくつろいでいると、春子さんの民話がはじまる。身ぶり、手ぶり、ときには声をひそめ、目をぐるぐるさせたり、表情豊かな春子さんの話を聞いていると、いつしか童心に戻り、おとぎの世界へとぐんぐん引き寄せられてしまう。
 ここを訪れる人は、春子さんの作る健康的なごはんを食べ、沖縄に古くから伝わる民話を聞き、そして春子さんから元気をもらいに来る。きびきびとした立ち居振る舞い、何でもプラスに変えてしまう前向きな性格、こんな素敵に歳をとれたら幸せと思わせる春子さんから元気を、「いただきま〜す」

お店で販売している、春子さんの民話を集めた『しまくとぅばであそぼう』(なんよう文庫・1500円)と『金城家の民話』(2000円)
お店で販売している、春子さんの民話を集めた『しまくとぅばであそぼう』(なんよう文庫・1500円)と『金城家の民話』(2000円)
  とびきりの笑顔に誰もがすぐに、春子さんのファンになってしまう
とびきりの笑顔に誰もがすぐに、春子さんのファンになってしまう

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